優れた芸術家やアイデア豊かな発明家なら、
作りたいものを作ったり、やりたいことをやって、
仕事として成り立つこともあるでしょう。
でも、多くの人の仕事は、誰かに頼まれたものを作ることです。
クライアントに頼まれることもあるし、上司から指示されることもあります。
相手の求めるものを形にし、提供することで、仕事として成立するわけです。
リアルに手に取れる製品だけではありません。
質の良い会議を主催することも、クライアントにプレゼンをすることも、
上司に報告メールを書くことも本質的には同じです。
多くの仕事は、自分の外側に作ったものを誰かに手渡すことです。
その際、相手が満足いくものをきちんと作ることは当然です。
でも、それだけではもったいないです。
作ることを通して、自分の内側に何かを身に付けることが大切です。
何かを作るときに「これを通して、自分は何を手に入れられるのか?」
そのように問いを立てることが大切です。
会議を主催するなら、参加者全員が興味を持ち続けるようにする。
作業であれば、正確さを追求する。あるいは、スピードを重視する。
メールを書くなら、読み手の知識量と理解力を想像して書く。
どんな仕事、どんな作業、どんな場面でも、問いは立てられます。
外側に作ったものは自分の手を離れますが、
内側に身に付けたものは自分のものになります。
日常の仕事を通して、どこにでも持っていけるものを身に付ける。
そうするのと、そうしないのでは、数年後、大きな違いが生まれるでしょう。
忙しい仕事の中で、つねに問いを立てることは困難です。
でも、チャレンジする価値はあるはずです。
外側に作り出し、内側に身に付ける。
どうせ仕事をするなら、手に入れられるものは手に入れましょう。