組織内で良質のコミュニケーションを行うには、言葉を共有することが大切です。
言葉の共有というと、ある「単語」を共に持っていることだと思いがちです。
重要な「単語」を組織内のメンバーが共通に持っていることは大切です。
しかし、それだけでは足りません。
例えば、「犬」という単語があります。(この瞬間に「犬」という単語は共有できました。)
しかし、この「犬」という単語を共有しても、そこからイメージする映像や内容は人それぞれ違うはずです。
言葉の共有において単語だけを共有している状態は、そのイメージや内容は異なっている状態なのです。
組織的な言葉の共有においては、単語とそのイメージや内容の両方が共有されていることが大切です。
さて、今回は組織内で誤解を生みやすい「わかる」と「ちがう」について簡単に書きます。
1、わかる
「わかる」という単語は、「理解した」と「同意した」が混在した形で使われがちです。
上司からいろいろ説明されたあと、「わかった?」と確認されます。
話が理解できたので「わかった」と答える。
すると「じゃあ、やっておいて」と、言われたことは誰にもあると思います。
自分としては話しを「理解した」という意味で「わかった」と答えたつもりが、
「同意した」と見なされてしまったのです。
内容を「理解する」ことと、内容に「同意する」ことは別物です。
ですから「わかる」と言うときには、内容を「理解」したのか、内容に「同意」したのか、
そのあたりが明確になるようにしておくほうが、組織内での効率は良くなるでしょう。
2、ちがう
「それ、ちがう」と言われたとき、「君は、間違っている」と言われたと感じることはありませんか。
「ちがう」という言葉は「間違う」と「異なる」の意味があって、これも混在した形で使われがちです。
「ちがう」が「間違う」という意味になると、異なる意見はすべて「間違い」ということになります。
「ちがう」という言葉が出てきたときには、「間違い」の指摘なのか、「異なる」という意味なのか、
このあたりもきちんと確認することが必要です。
同じ言葉で違うことをイメージしたり考えたりする。これは自然なことです。
同じ言葉を使っているから、自分と同じことを考えているとは限りません。
無邪気にそう思っていると、あとから言葉が暴れ出します。
それを未然に防ぐためにも、組織内で言葉を共有するときには、イメージや内容も共有することが大切です。